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黒い翼

全てに愛されない男 頑なな想いが崩壊したとき 人生のカタストロフィが始まる


special † 虚空 †

冷たい朝だった。

四方から罵声を浴びる。

机上の空論と怨嫉。

何を話しても無駄な事は分かっている。






咲子とは進展がないままだ。

やり取りはあるが、このまま消滅してしまうか。

ただ、私の変態を告白して終わってしまいそうである。

まあ、愛慣れないならそれは運命。

仕方の無い事である。





勤務をボイコットすると騒ぎになった。

工場の従業員が私を擁護しようと、経営陣に抵抗すると言う。

いやいや逆だよ。

擁護したいなら生産を上げよう。

戦いはまだまだ続く。

安息とは程遠い。







特別な人。

特別なオーラは隠しきれないのだろう。

誰が見ても特別なのだろう。

しばらく雨の予報らしい。













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  1. 2017/10/15(日) 22:16:31|
  2. ノンアダルト
  3. | comment 0

memory † 紅い楓 †

メモ帳のしおりに紅い楓。

もうそんな季節か…と、空を見上げる。

雲の形はすっかり秋だ。

経理課の彼女を送り出した時も、こんな空だった。







古いメールやらメモやらを整理していると、懐かしいアドレス。

アクセスしてみるが、更新はあの季節で止まったままだ。

自分のことを"悪魔"と言ってたが、人にはそれぞれ事情がある。

欲しいモノ。必要ないモノ。

欲しいモノが手に入るなら、そこへ行けば良い。

恨んでなんか無い。

幸せを祈っている。








経理課の彼女と初めての遠出。

標高の高い遊歩道は、もう紅葉で燃えていた。

彼女が拾った一枚の楓。

最後の夜、

「最後まで"海ちゃん"って呼んでくれなかったね。」

「呼んだら…離れられなくなる…。」

キャンドル越しの、そんなやり取りを思い出した。

そろそろお祝いかな。










今日の空も何処までも高い。












  1. 2017/10/09(月) 08:37:41|
  2. ノンアダルト
  3. | comment 0

terminal † 褒め言葉 †

「変態◯◯さん。」

と、咲子からはすっかり変態扱いになってしまった。

まあ、私にとっては褒め言葉なので違和感は無いが。

相変わらずSMの勉強中だと言うことだ。







私の失脚を目論む輩達。

権力を持っている粗探しの天才。

形勢は悪い。

それでも前に出て、暴風雨を全身に浴びる。

物事の本質を見抜ける人は少ない。

世の中は儘ならないモノだ。










空港までの道程り。

咲子が送迎してくれると。

その途中、

「変態になるにはどうしたら良いの?」

と咲子。

「変態は才能かな。咲子は咲子のままで良いよ。」

「ふぅ〜ん…。」

信号待ちでキスをせがむ咲子。

ターミナルに入ったら何も出来ないから…と言う。

フロントガラスを叩く雨の音が響いていた。















  1. 2017/10/07(土) 09:45:47|
  2. ノンアダルト
  3. | comment 2

misunderstanding † 本能の世界 †

先に伝えた。

先日、雨の中抱き合って唇を重ねた営業事務の女性。

咲子と言った。

怖くて私の顔を見れなくなったと言う。







先日、咲子を私のアパートに遊びに来無いかと誘うと、

「海風さん、私とエッチしようとしてるでしょ。」

と、私を見上げる。

「いや、俺はノーマルのセックスは苦手だから。」

と言うと、咲子は困惑の表情。

「え?何が得意なんですか?」

と聞かれたので、サディストである事を伝えた。

そこから咲子は壮絶な勘違いで突っ走る。

私が無理矢理女性を犯す輩だと誤解されてしまった。

その日は食事をしながら、その誤解を解く説明に終始する。







咲子から深夜にメールが入った。

食事中は、怖くて私の顔をまともに見れなかったと言う。

それでも帰宅してからSMをネットで検索してたらしい。

少し勉強するとの事だが、そんな気持ちは素直に嬉しい。

だがこれは本能の世界。

どうしようも無い事もある。

求めて無いモノを押し付けられるのは苦痛であろう。

私もM性のない相手にスイッチは入ら無い。





今日も陽が暮れていく。














  1. 2017/09/27(水) 00:25:37|
  2. ノンアダルト
  3. | comment 0

dramatic rain † 光るアスファルト †

「やっぱり無理だよ…。」

腕の中の彼女が私を引き離した。

降りしきる雨の中、私の傘から出て行ってしまった。

真夜中の遊歩道に、街灯がキラキラと雨に瞬いている。






様々な協会から表彰される。

同業他社から工場見学をお願いされる。

生産は昨年の1.5倍増。

2倍の生産を叩き出すラインもある。

製品事故は昨年の1/3に減。

業者は一様に「考えられない…。」と口にする。

だが人とは恐ろしい。

評価される一方、様々な怨嫉の渦に飲み込まれて行く。






「海風さん、白髪ふえましたね。」

不意に私の隣に座る女性。

宴会の席で席もバラバラグダグダになる時間帯。

営業事務の既婚女性。

真白な肌にボーイッシュなショートヘアー。

子供は小学生。

同じ町に住んでいる為、帰りは自然と一緒になる。

駅を降りたがバスは無い時間帯だ。

雨の為かタクシーは長蛇の列。

「ねぇ、歩こうよ。」

と笑顔で彼女が言う。






暗がりのT字路。

別れ際、お互いに見つめ合ったまま動けなかった。

彼女が私の名前をため息のように呟く。

お互いに抱き合って唇を重ねた。






旦那さんは毎日酒浸りで、夫婦として何も無いと言う。

私の2回りも歳下なので、まだまだ若さを持て余しているのだろう。

傘の下で抱き合い、離れられなくなってしまった。

と、不意に彼女が、

「やっぱり無理だよ…。」

と降りしきる雨の中に出て行ってしまった。

もし皆なにバレたら、信用を失ってしまい、社員が誰も付いてこなくなると言う。

「そんなのダメだょ…。」

と、傘の外の彼女を雨が濡らして行く。

深夜の歩道。

雨粒が街灯にキラキラと光っていた。






















  1. 2017/09/22(金) 00:35:48|
  2. ノンアダルト
  3. | comment 0

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プロフィール

海風

Author:海風
裏切-失恋-X-ONE。
何もかもにも見捨てられた愚男です。
緊縛、露出、何でもアリの変態です。

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